次郎柿vs五郎柿
浩子がご実家の次郎柿をくれました。4等分したように切れ込みが入った形の柿です。シャキシャキした歯ごたえ、自然な甘み…浩子は「芯の綿状の部分は渋いかもしれないので、食べないで下さい」と言っていましたが、芯まで甘く美味しくいただきました。
先日、水戸の父がまりりんの好物の柿を運んできてくれたことをかきましたが、父の名前は五郎と言います。実家の柿はさしずめ「五郎柿」とでも呼びましょうか。
素人がつくる柿は、鳥につつかれない内に収穫します。お店で買うより甘味が淡く、新鮮で歯ごたえがあり、たまに渋いものにあたることがあります。甘いか、渋いか、運次第…それも自家製の楽しみです。甘かったときの有り難みはひとしおです。
ところで「次郎柿」の由来も人名だそうです。静岡の次郎という侍にちなんでいます。きっと柿が好きなお侍さんだったのでしょう。なんだか親近感を感じます。
リンゴやみかんは一年中食べられますが、柿は今の時代でも、一年に一度、秋しか食べられません。
21世紀に生きるまりりんも、昔の人も、同じように晩秋の柿を楽しみに一年を暮らし、暮らしたのだと思います。